障がい者向きトイレアンケート 

■トイレ使用状況について教えてください。

 問1 日頃使用するトイレ
(1つだけ選択した回答と優先順位1位の回答)
 問1 日頃使用するトイレ(全体 優先順位1位と順位不明)  
  
 問1 日頃使用するトイレ(全体)  
 問2 所要時間(トイレに入ってから出るまで) 


 5分未満、10分未満、15分未満の順に回答者が多い。

 『トイレの研究』(日本トイレ協会編・地域交流出版1987年)によると、男性の所要時間は31.7秒、女性の所要時間は1分33秒である。

 本アンケートの回答者は、一般の人に比べて時間がかかることが分かる。




 
 問3 排泄時の介助  問4 あてはまる介助内容
(母数:問3で「必要」と回答した46人による複数回答)
 

 

 問5 介助者待機場所  問6 便座の使用形態
   
 その他の内容としては、
「寝たきりのため横にいます」「待機なし」「トイレに入り介助者が中でオムツを変える」「状況によってトイレ内外で待機してもらうことがある。」「状況による」「状況によって便器近くで支えたり外で待機することがある」
という回答であった。
○便器に移らない18人は、下記のような排泄方法をとっている。
 男12人(補助具は自己導尿、留置カテーテル、尿器)
 女6人(補助具 自己導尿、尿器、おむつ)
 脊髄損傷(頚随損傷含む)障害のある人が13人と多い。

○壁に向かって座る人は、男2人(小児まひ、脊損)、女1人(二分脊椎)の計3人しかいなかったため、具体的な使用方法のデータは得られなかった。
 問7 使用する手すりとその使い方 (全体) (障害者向きトイレのみ使用の人の状況) 
   
   障害者向きトイレのみ使用する人で、『壁面L型手すりと反対側の横手すり』を使用する人は64%で圧倒的に多かった。一方、『壁面の反対側にある手すりのみ』は一人もいなかった。
 問8 補助具の使用  
 

 

   


問9 外出時、事前に障がい者向きトイレを探しますか?
 全体  障がい者向きトイレのみ使用者 
 

 事前に探す人40%超え−

『はい』には、「一般トイレは狭いから探す」「一般トイレが洋式と限らないから探す」という理由が多い。

 また、「介助者が異性で洋式トイレがあっても入りにくい」「介助しにくいから探す」「探して置けば安心だから探す」「他の人に遠慮せず、ゆっくり排泄できる」という記述もある。

 『いいえ』には、「車椅子上での尿袋等を使った自己導尿のため、いざとなったらどこでもできる」という記述などから、切羽詰まらない状況がみられる。

 『その他』は、「トイレを済ましてから行く」等である。

障害者向きトイレ使用者の場合は52.9%が探すと回答している。

 問10 問9で@はいと答えた方にお聞きします。探し方を教えてください。 (複数回答 母数:58人) 
 

人づて、インターネット等が頼り−

「介助者が下見をする」「インターネットなどで自分で探す」「現地の案内に頼る」「観光協会に調べてもらう」等が挙げられている。
 中には名古屋市発行の「ゆうゆうなごや」など、行政が発行しているもので調べている人もいる。

 調べる方法は多岐にわたっていて、特に秀でた方法は無いように思われる。

次へ アンケート目次  TOP
inserted by FC2 system