問１１−１ 障害者向きトイレと一般トイレの場所はわけた方がよいですか？それとも一般トイレの中にあった方がよいですか？
半数が「分けた方がよい」と答えている。
問１１−２ それはなぜですか？
○「分けた方がよい」と答えた人の理由
‘通路など混雑する’と答えた人が一番多かった。便房まで行くのに苦労した経験が想像される。次に多い理由は、‘一般の人が使うから使えない’、‘気持ち的に入りづらい’となっている。また、「異性介助の場合」という理由にも注目しておきたい。問９でもこの点で困るという答えがあった。
○「一緒の方がいい」と答えた人の理由
「分けるのはおかしい」「緊急の場合に離れていると気づいてもらえない」という回答が多かった。
○「どちらでもいい」と答えた人の理由
「設置場所をもう少し考えてもらえればよい」「使えればいい」という理由の人が同数で一番多かった。
問１２−１ 障害者向きトイレを障害者でない人が利用することをどう思いますか？
問１２−２ それはなぜですか？
「あいていたら使用してもいい」を選んだ人の中には、障害の有無にこだわらず使いやすい人誰もが使用してもよいと考えている人が多い。その他、「優先してもらえればいい」や、「高齢者や妊婦など対象を限定すれば使用してもいい」、「一般のトイレが満員だったり緊急の場合は使用してもいい」という、限定的な回答もみられた。一方、障害者向きトイレはただでさえ数が少なく、障害を持つ人は使えるトイレが限られており、「使用するときには緊急性があるため使用しないでほしい」と思っている人もいる。「障害者向きトイレを喫煙所がわりに使ったりする健常者のマナーの悪さ」を目の当たりにして気分を害した記述など、モラルを問う意見もいくつか見られた。
問１３−１ 現在、障害者、高齢者、幼児連れが使用できるマルチトイレができていますが、どう思いますか？
問１３−２ それはなぜですか？
「いろいろな人が利用できた方がいい」が圧倒的に多く、６割を占めている。「障害者専用であった方がいい」と答えた人たちの理由は、「待ち時間が長くなる」「使用できるトイレが限定されている」という答えが多く、また、健常者に比べて「時間がかかる」とか「専用の方が気が楽」という理由もあげられている。
「いろいろな人が利用できた方がよい」と答えた人の理由は、「使いやすい人は使えばいい」「多くの人が使うと現状が改善される」と答えた人が多い。この回答を全体的に見ると「優先であれば特別にすることはない」と「多くの人が使用すると現状よりもっと使えるトイレが増える」に分けられる。