問1 外出するとき、障害者向きトイレがあるかどうか心配ですか?

7割の人たちが「外出するときに障害者向きトイレがあるかどうか心配」と答えている。3割の「心配ない」と答えている人たちを移動方法からみると、大部分が“独歩の人”や“杖”、“松葉杖”を使用している人たちであった。

問2−1 「はい」と答えた人へ。それはなぜですか?

「ブースの中が狭い」「洋式便器ではない」が圧倒時に多く、「手すりがない」「どこにあるかわからない」が続く。上位3位までは、一般トイレの不便さが理由としてあげられているが、4位の「どこにあるかわからない」という回答は、“障害者向きトイレがどこにあるかわからないので不安”という情報不足が理由となっている。


問2−2 「はい」と答えた方へ。外出する前に何か準備する場合は具体策を記入してください。

 「尿器・カテーテル・収尿器等を準備する」が圧倒的に多く、「水分をひかえる」「おむつやパットを装着」が続く。「カテーテルなどの使用」は尿路感染などの心配があり、「水分をひかえる」ことは脱水の心配や排尿への影響がある。また、「おむつなどの使用」は陰部のかぶれなどの心配がある。どの準備も、医療的な配慮が必要である。

性別でみると、「尿器・カテーテル・収尿器等を準備する」人たちは男性が圧倒的に多い。「水分をひかえる」「おむつやパットを使用する」人たちは、逆に女性が圧倒的に多い。男性の小便は、尿器を使用することが女性に比べて容易である。逆に、女性は、尿器の使用が難しい場合が多く、便器に移る必要がある人が大部分である。


問2−3 「いいえ」と答えた方へ。それはなぜですか?

「いいえ」と回答した人は、独歩や杖使用の人が多いので、「一般トイレの使用可能」という答えが圧倒的に多い。ただ、少数ではあるが、前述の医療的な配慮が必要ないくつかの工夫をすることで、障害者向きトイレがなくても心配することなく外出している人たちもいるようだ。


問3−1 障害者向きトイレがない為に、外出をやめたことがありますか?

問1で「外出するとき、障害者向きトイレがあるかどうか心配ですか?」という問に対して、7割が「心配」と答えているにもかかわらず、実際に外出をやめた人は約2割というデータとなっている。多くの人が、問2−2、3や問3−3のような医療的な配慮が必要な工夫をして外出していることがわかる。一方、「外出をあきらめたことがある」と答えた人は約2割だが、5人に1人は「あきらめたことがある」ことになる。


問3−2 はいと答えた方、それはどんな場所でしたか?

「飲食店」「買い物」「レジャー施設」等、豊かな生活には欠かせない余暇活動の場所を答えた人が多い。また、「トイレのないところへは行かない」とコメントしている人も多い。少数だが、「学校」や「病院」もあがっている。年齢でみると、「外出をあきらめたことがある人」は、50歳以上が多く、性別では、女性が多い。


問3−3 いいえと答えた方、どのような工夫をしましたか?

ここでも、問2−2の回答と同じような答えとなっており、多くの人が医療的な配慮が必要な準備をして出かけている。


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